日本2発!! 強豪デンマークをFKで沈める

2010年06月25日 20:37

1か月前の岡田ジャパンにどれだけの人間がこの結果を予想できただろうか。

日本は24日、W杯南アフリカ大会3回戦で日本は本田、遠藤両選手のFKを含む3‐1でデンマ―クに快勝。
GLを2位で突破し、16強に駒を進めた。日本は29日に決勝トーナメント1回戦でパラグアイと対戦する。

1本で英雄(ヒーロー)となった。
日本は前半17分、右奥PA手前の30MほどでFKを得る。世界のキッカー達を惑わすジャブラニの前に、
本田の左足もここまでは精彩を欠いていた。しかし誰もが感じたであろう。蹴ると。
半信半疑だった。
ここまで特異なボールは珍しく、大会ではFKが入らず酷評されていた。私も実際無回転キッカーには向かないと感じていた。メディアの記事とは全く異なった様相を見せるこのボール。ボールの伸びをコントロールする上でも中村俊や遠藤といった、カーブ&精度のキッカーのほうがいいのではないか。このままでは日本はFKを無駄にしてしまうとさえ感じていた。それを本田が一蹴してしまったわけである(笑)
角度は60度ほどであったか。蹴りだした本田のボールは壁上を滑るように駆け上がり、右曲がりににのぼっていく。デンマークのGKもこの時点で左に1度ステップした。しかしここからである。壁を越えると軌道は左に傾き、フォークのように空を切りながら落ちて行ったのである。GKもその異様な軌道に反応が遅れ、結果ゴールネットに突き刺さった。今大会私が見てきた試合では、直接FKが決まった場面は1度もなかった。それを日本の本田が決めてしまったのだから、手を挙げて大声で叫んでしまったのは言うまでもない。そして、1番嬉しかったのは本田だろうか。スタンドに駆け寄ったレフティーは雄叫びをあげた。

興奮冷めやらぬ前半30分。絶好の位置でまたFKのチャンスを得た日本。先ほどより短い24~5Mほどのほぼ正面。
一瞬でわかった人も多いのではないか。職人の距離だと。
小さな助走から蹴りあげたボールを、お手本のような弧を描く。デンマークの壁は本田が蹴ると思っていたのか、ジャンプしなかったことも要因だった。完璧なコースに落ちたボールはどんなキーパーでも止められない
最高のシュートだった。やはり短い距離はカーブして落ちるキックが有効であった。

鳥肌が止まらなかった。日本のFKが世界に通用したこの試合。左右で対称的なキックののFK2発に巨人が沈んだ。



もちろんこの二人で勝ったわけでもない。私は残念なことに、3時20分にここ一体の民放放送の中継局が落ちるという意味不明な最悪の事態に陥り、どこに怒りをぶつけていいのかわからない状態での観戦が始まったわけで、スタメンの布陣を見ていなかった。その為、4‐2‐3‐1で始まったということも後から知ったのである。
しかし知らなかった私の目にも明らかなぐらい、立ち上がりの日本の守備はボロボロだった。ここまで守備に関しては一定の評価を得ていた日本であったが、今回は裏を取られすぎていた。中盤で簡単にパスを回され、2列目の飛び出しにも完全にノーマークだったことがしばしば。やられると思ったのは私だけではないはずだ。おれも後から知ったのだが、岡田監督もこの状況を真っ先に感じ取り、すぐさま布陣を戻したらしい。これが全ての始まりだったのだろうか。本田遠藤の2本で流れも変わり、完全に日本のホームと化した。

そしてここまで押してきた松井。この試合でも満足なプレーを残してくれた。今回も攻守に走り回ったのは言うまでもないが、前半のビッグチャンスの飛び出し以外にも、効果的なスルーパス、独特なテンポでのドリブルなど日本の攻撃にアクセントをつけていた。右バックの駒野も上がりめで追い越して行ったのもあり、前半は右サイドからく崩せていたのではないだろうか。
左サイドはなんといっても長友だ。私の中で大久保が中々目立ってこなかった代わりに、後半の長友の運動量が目についた。松井の足が止まり始めた後半、今度は左から長友が切り裂く。本田にボールがおさまるとスルスルと最終ラインからあがり、2本のシュートを打って見せた。守備面でも完璧に抑え込み、本当にいい選手が生まれた。
CBの2人は堅実な守備を見せてくれた。
大事なとこではデンマークの高さにも勝ち、前半の最初こそ危ないシーンが目だったが、その後は好きにやらせなかった。デンマークがハイボール攻勢を中心にしてきたことも幸いし、なんとか1失点で切り抜けることができたのは好材料だろう。正直、ベントナーの飛び出し、駒野のマークの甘さからパスでつながれるとやっかいだと見ていたのだが、向こうの監督がそれを見抜けていないようで助かった面もある。いや高さで勝てると思っていたのかは定かではないが。
最後には日本の新守護神、川島だろうか。
再三にわたって日本のピンチを防いでくれた。この試合はキレもよく、しっかり飛べていたように見える。
PKの判断もレベルの高さを見せ、やはりどこか川口に似たオーラを感じた。


決勝トーナメント進出を果たした日本。ここまで書いたように、非常に質の高いプレーを見せてくれて驚きだった。しかし次の戦いではこうはいかないだろう。今回は思ったよりデンマークの守備陣が崩壊的で、チェックも世界標準からみればかなり甘く、全体的にプレーがしやすそうだった。これは言うまでもない事実だと思う。だがパラグアイ戦ではもっとやりにくいものとなるだろう。手のひら返しで評価され始めた日本だが(私もなのだろうか?)、本当の真価はここからだろう。
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